2011年8月19日金曜日

Grouplove


The Sum Of The Sunny Parts

Aug 18, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi


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素晴らしい人生はまず君に噛み付いてくる。最初から、良い人生のことを考えただけですぐに良いことが起こるわけが無い。まずは問題をちゃんと解決してからじゃないと、何をやっても心地良い気分にはならない。多分猫とネズミ、泥棒と盗人の追いかけっこみたいな試合や、物乞いや貸し借り、盗みみたいなことがたくさん起こるだろう。体を殴られたり、自分の目を啄ばまれたり、皮を剥ぎとられている間に肌を刺すような冷たい風が吹いたり、良い人生へ強制的に変えるまでにはいろいろな事を耐えなければいけない。シャンペンをすすりながら美しい海岸線を見つめる事が出来るまで。いやもしかしたら美味しい地ビールかもしれない。とにかく、ごみとか汚らしいものから、悲しさや傷から遠ざからないと。ロスアンジェルスのバンドGrouploveは良い人生はみんなに訪れるものではないと知っているようだ。いや実際は良い人生っていうのは人が逃れようとしているものだ、と。多くの人が、股間に蹴りを入れられたり噛み付かれたりするのに我慢して、これはただの仲間入りの証だとか、この辱めもすぐに終わるだろうと信じている。いつか、車三台いれたガレージ付の家を手に入れて、裏庭にはプールも設置するなんてことを夢見ている。たぶん色んな夢があるだろうが、Grouploveによると、こういう人達は入り江やビーチで過ごすのはどんなに素敵な事だろうと想像しているらしい。普通だったら仕事しているときに水着を着けて海の中へ駆け出す。友達や君を愛する人、君が愛する人と一緒に過ごして、他の事に対して「くたばれ」と叫んでいる。

バンドのセルフタイトルEPは遠出をして休暇時間を探すような楽曲が沢山実っている。たとえそれが実現しなくても。大人になって就いたつまらない仕事から逃げだしたい。青い海に巻き込まれたり、トップダウン式のハイウェイをバイクで駆け出したい。「みんながもし努力に身を投げ出せば、美しさをシンプルな形で楽しむ才能を生まれてから持っている」というアイデアにこの音楽は支えられている。"Don't Say Oh Well"はポール・サイモンの"America"と対になっている曲の様だ。Christian ZucconiとHannah Hooperは「お母さんの優しいほっぺをキスしたよ/お父さんには「友達でいれて嬉しい」って伝えたんだ。」と歌い、サイモンの「タバコをくれ、多分レインコートの中に一本残ってたと思う。最後のやつは二人で一時間前に吸っちまった。だから僕は外を見つめていた。彼女は雑誌を読んでいた。そして月が高原へ昇っていった」と比べたら反骨精神はかなり少なく感じる。この歌では若者達がもう耐えられない生活から抜け出そうとアメリカに自分達の場所を探そうとしている。Grouploveは反対に月が昇り高原へ沈んでいくところを見て感動している。彼らは様々な色が感情に影響する事や、思っても見なかった場所で生まれるストレスの無い友情関係に驚いている。楽観的なピクシーズの奏でる音楽のようで、夏を永遠のものにしようと思わせる。もう半分終わってしまったけど。
Grouplove Official Site


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セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. Colours(Grouplove収録)
  3. Gold Coast(Grouplove収録)
  4. Don't Say Oh Well(Grouplove収録)
  5. Naked Kids(Grouplove収録)

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